2026年のPGAツアー・シグネチャーイベント第3戦「ザ・ジェネシスインビテーショナル(The Genesis Invitational)」が、2月19日からリビエラカントリークラブで開幕します。タイガー・ウッズがホストを務めるこの大会は、限られたトップ選手のみが出場できる招待試合ですが、他の高額賞金大会とは異なり「予選カット」が存在することをご存じでしょうか。
多くのファンが注目するのは、松山英樹をはじめとする有力選手たちが週末の決勝ラウンドに駒を進められるかどうかです。リビエラ特有の難コースと、独自のカットルールが組み合わさることで、金曜日の午後にはスリリングな展開が待ち受けています。本記事では、2026年大会のカットライン予想と観戦のポイントを解説します。
| 大会名称 | ザ・ジェネシスインビテーショナル2026 |
|---|---|
| 開催日程 | 2026年2月19日(木)〜22日(日) |
| 開催コース | リビエラカントリークラブ(カリフォルニア州) |
| 出場人数 | 約70名(招待制シグネチャーイベント) |
| 予選カット | あり(50位タイ または 首位と10打差以内) |
ザ・ジェネシスインビテーショナル(招待)2026のカットライン予想とルール
ザ・ジェネシスインビテーショナル2026において、選手たちが最初に直面する壁が予選カットラインです。PGAツアーのシグネチャーイベント(昇格大会)の多くは予選落ちがありませんが、この大会は「招待試合」の伝統を守り、厳格なカットルールを採用しています。
ここでは、2026年大会で適用される具体的な予選通過ルールと、過去のデータに基づいたカットラインの予想スコアについて詳しく解説します。週末の熱戦に残るためには、どのくらいのスコアが必要になるのでしょうか。
シグネチャーイベント特有の「50位タイ」ルール
本大会の予選カットは、36ホール終了時点での順位に基づいて決定されます。基本となるルールは「50位タイまで」の選手が決勝ラウンドに進出できるというものです。通常のフルフィールド大会(約144名出場)では65位タイまでが一般的ですが、出場人数が絞られている本大会では、より狭き門となっています。
約70名の出場選手のうち、下位約20名が姿を消すことになります。これは、たとえ世界ランキング上位の選手であっても、調子が悪ければ容赦なく予選落ちとなることを意味しており、初日から気の抜けない戦いが続きます。
週末への希望を繋ぐ「首位と10打差」ルール
もう一つの重要なルールが「首位と10打差以内」という規定です。仮に順位が50位タイに入っていなくても、首位のスコアから10ストローク以内の位置にいれば予選を通過できます。これは選手招待大会(アーノルド・パーマー招待、メモリアル・トーナメント含む)特有の救済措置とも言えます。
リビエラカントリークラブは難易度が高く、首位のスコアが伸び悩む展開も珍しくありません。そのため、この「10打差ルール」が適用されて、想定よりも多くの選手が決勝ラウンドへ進むケースも過去には見られました。
過去5年のデータから見る予想スコア
過去の大会データを分析すると、リビエラでのカットラインは「オーバーパー」になる傾向が強いことがわかります。2024年大会や2023年大会では、ともに「+1(1オーバー)」がカットラインとなりました。2022年はイーブンパーでしたが、アンダーパーまで伸びることは稀です。
2026年もコースコンディションに大きな変更がない限り、カットラインは「+1」または「+2」付近になると予想されます。天候が崩れて風が強まった場合、スコアはさらに落ち込み、+3程度までラインが下がる可能性も考慮すべきでしょう。
難所リビエラCCがスコアに与える影響
開催地であるリビエラカントリークラブは、狭いフェアウェイと粘り気の強いキクユ芝のラフ、そして硬くて速いポアナ芝のグリーンが特徴です。特に午後の組は、ポアナ芝特有の凹凸によりパッティングの難易度が極端に上がります。
これらの要素が複合的に絡み合い、ビッグスコアが出にくい環境を作り出しています。予選通過を目指す選手にとっては、バーディを量産することよりも、いかにボギーを叩かずに耐えられるかが、カットライン上での勝負を分ける鍵となります。
2026年の気象条件と展開予想
2月のロサンゼルス近郊は比較的温暖ですが、海沿い特有の冷たい風が吹くこともあります。また、朝晩の寒暖差が激しく、早朝スタートの組と午後スタートの組で体感温度やボールの飛び方が変わる点も無視できません。
2026年大会の予報では、日中は穏やかな天候が期待されていますが、午後から風が出る予報もあります。風速が5メートルを超えると、特に難関の10番ホールや距離のあるパー4でスコアを落とす選手が続出し、カットラインに変動をもたらすでしょう。
歴代覇者と2026年大会の注目選手たち

予選通過だけでなく、優勝争いに誰が絡んでくるかも本大会の大きな見どころです。2024年に松山英樹が驚異的な「62」をマークして逆転優勝を果たし、2025年には新鋭ルドビッグ・オーバーグがタイトルを手にしました。
ここでは、2026年大会で特に注目すべき選手や、彼らが抱える背景について紹介します。ホストであるタイガー・ウッズを含め、世界トップランカーたちの動向をチェックしておきましょう。
ホストプロ、タイガー・ウッズの挑戦
大会ホストであるタイガー・ウッズにとって、リビエラは地元でありながら一度も優勝経験がない「鬼門」とも呼べるコースです。自身の財団が運営するこの大会には並々ならぬ情熱を注いでおり、出場するだけで会場の雰囲気は一変します。
近年は怪我や手術の影響で出場試合数が限られていますが、このジェネシス招待には万全の状態で臨むよう調整しています。予選通過はもちろん、日曜日のバックナインで彼が優勝争いに加わる姿を、世界中のファンが待ち望んでいます。
- 過去の最高成績:2位(1999年など)
- リビエラでの課題:パッティングの安定性
- 2026年の目標:悲願の大会初制覇
2024年王者・松山英樹の現在地
日本のゴルフファンにとって最大の関心事は、やはり松山英樹のプレーでしょう。2024年大会最終日の猛チャージは記憶に新しく、リビエラとの相性の良さを証明しました。彼は難しいコースセッティングほど集中力を発揮するタイプです。
2026年シーズンも安定したショット力を維持しており、優勝候補の一角として名前が挙がっています。特にアイアンの精度が鍵となるこのコースで、彼がどのような攻略ルートを見せるのかに注目が集まります。
世界ランキング上位勢の激突
シグネチャーイベントである本大会には、スコッティ・シェフラーやザンダー・シャウフェレといった世界ランキング最上位の選手たちが集結します。彼らは安定感抜群で、予選落ちのリスクが低いだけでなく、常に優勝争いに絡むポテンシャルを持っています。
特にシェフラーのようなショットメーカーは、リビエラの狭いターゲットに対しても精度の高いボールを供給し続けます。彼らが上位に君臨することで、カットラインが厳しくなることも予想され、中堅選手にとってはプレッシャーとなります。
リビエラカントリークラブの攻略ポイント
リビエラカントリークラブは、PGAツアーの選手たちが選ぶ「好きなコース」の上位に常にランクインする名門コースです。しかし、その美しさの裏には、高度な戦略と技術を要求する罠が数多く仕掛けられています。
予選カットラインをクリアし、上位に進出するために選手たちが攻略しなければならないポイントを具体的に見ていきましょう。特に有名な10番ホールや、特徴的な芝質についての理解が観戦をより面白くします。
世界で最も有名な短距離パー4「10番ホール」
315ヤード前後のパー4である10番ホールは、多くの選手が1オンを狙える距離ですが、非常にリスクが高いホールです。グリーンは極端に狭く傾斜しており、少しでも落とし所を間違えると、ボールはグリーンの外へと転がり落ちてしまいます。
過去にはここでダブルボギーやトリプルボギーを叩いて優勝戦線から脱落した選手も数多くいます。刻んで手堅くパーを拾うか、ドライバーで攻めてバーディを狙うか、その選択がカットライン上の選手たちの運命を左右します。
ポアナ芝のグリーンをどう読むか
リビエラのグリーンは、ポアナ芝(スズメノカタビラ)が混じっており、午後になると不規則な転がり方をします。朝のうちはスムーズですが、時間が経つにつれてスパイクマークや芝の成長により、微妙なバンプ(跳ね)が生じやすくなります。
そのため、午後スタートの選手はショートパットでも神経を使います。予選ラウンドの2日間で、このポアナ芝の特性にアジャストできた選手だけが、週末の決勝ラウンドでもスコアを伸ばすことができるのです。
戦略性が求められるキクユ芝のラフ
フェアウェイを外した選手を待ち受けるのは、ボールがすっぽりと沈んでしまうキクユ芝のラフです。この芝は粘り気が強く、クラブヘッドが絡まりやすいため、距離感を合わせるのが非常に困難です。
ラフからのリカバリーショットでは、グリーンに止めるスピンをかけることが難しく、多くの場合手前に刻むか、ランを使って寄せる技術が求められます。ティーショットの正確性が、このコースでの生命線と言われる所以です。
2026年大会の観戦・放送スケジュール

現地ロサンゼルスと日本には17時間の時差があります。日本のファンがリアルタイムで観戦するためには、早朝の時間帯にテレビやネット配信をチェックする必要があります。ここでは、2026年大会の視聴方法をまとめました。
主な放送局はCSのゴルフネットワークやBS放送などが予定されており、予選ラウンドから最終日まで長時間の生中継が組まれています。お気に入りの選手のスタート時間に合わせて、視聴計画を立てましょう。
テレビ放送とネット配信の予定
2026年の放送スケジュールは、例年通りゴルフネットワークが全ラウンドを完全生中継する予定です。また、動画配信サービスでも同時配信が行われる可能性が高く、スマートフォンやタブレットでも外出先から戦況を確認できます。
地上波での放送は減少傾向にありますが、BS放送でのダイジェストや後半戦の中継が行われる場合もあります。最新の番組表を確認し、録画予約なども活用して見逃さないように準備しましょう。
リーダーボードの確認方法
リアルタイムの順位やカットラインの状況を知るには、PGAツアーの公式サイトや公式アプリのリーダーボードが最適です。ここでは全選手のスコアが1ホールごとに更新され、現在の暫定カットラインも表示されます。
特に金曜日の午後は、1打の変動で順位が大きく入れ替わるため、リーダーボードから目が離せません。「Projected Cut(予想カットライン)」の表示を参考にしながら、応援している選手が安全圏にいるかどうかをチェックしてください。
現地の臨場感を味わうSNS活用法
大会公式のX(旧Twitter)やInstagramでは、テレビ中継には映らない練習場の様子や、選手のオフショット動画が頻繁にアップされます。また、現地のジャーナリストたちが発信する速報は、風向きの変化や選手のコメントなど、より深い情報源となります。
ハッシュタグ「#GenesisInvitational」や「#ジェネシス招待」で検索すると、世界中のファンの反応を見ることもできます。日本の深夜から早朝にかけての観戦となりますが、SNSを活用して他のファンと盛り上がるのも一つの楽しみ方です。
まとめ
ザ・ジェネシスインビテーショナル2026は、選ばれしトッププレーヤーたちがリビエラカントリークラブという最高の舞台で技を競い合う、シーズン序盤のハイライトです。予選カットラインは「50位タイ」かつ「首位と10打差以内」という独自ルールにより、最後まで予測不能な展開となるでしょう。
予想されるカットスコアはオーバーパーの可能性が高く、1打を削り出す粘り強いプレーが求められます。松山英樹やタイガー・ウッズといったスター選手たちが、この厳しい条件をクリアし、週末にどのようなドラマを見せてくれるのか期待が高まります。
観戦の際は、以下のポイントを整理しておきましょう。
- 予選カットは「50位タイ」と「10打差以内」の2段階ルール
- 予想カットラインは「+1」前後が目安
- 10番ホールやポアナ芝のグリーン攻略が鍵
- 放送は早朝、リーダーボードでリアルタイム確認を推奨
2026年の王者が決まるその瞬間まで、世界最高峰の戦いを見届けましょう。あなたの応援する選手が難関リビエラを攻略し、日曜日の午後に笑顔でトロフィーを掲げることを願っています。


