2026年シーズンのLPGAツアーにおいて、アジアスイングの幕開けを告げる重要な一戦がまもなく開催されます。常夏のタイ・パタヤを舞台に、世界ランキング上位者が集結するこの大会は、予選落ちのない4日間競技として知られ、最後までスリリングなバーディー合戦が展開されるのが特徴です。
昨シーズンにメジャー制覇を成し遂げた西郷真央や、米国ツアーで勝利を重ねる岩井姉妹など、日本勢の活躍にも大きな期待が寄せられています。ここでは開幕を前に、大会の賞金構造や順位決定の仕組み、そして注目の出場選手情報を整理してお届けします。
| 大会名称 | 開催地 | 賞金総額 | 優勝賞金(推定) |
|---|---|---|---|
| Honda LPGA Thailand | Siam Country Club | $1,800,000 | $270,000 |
ホンダ lpga タイランド 2026 順位 賞金の仕組みと配分予測
本大会における賞金総額は前年の170万ドルから増額され、180万ドル(約2億7000万円)という規模で開催されます。LPGAツアーの中でも歴史あるこの大会は、予選カットがないため出場全選手に賞金が付与されるのが大きな特徴であり、下位順位の選手にとっても重要な収入源となります。
順位ごとの賞金配分は、優勝者が総額の15%を獲得するのが通例で、今回は約27万ドル(約4000万円)が勝者の手に渡る見込みです。ここでは具体的な配分ルールやランキングへの影響について、5つのポイントで詳しく解説していきます。
増額された賞金総額180万ドルの内訳
2026年大会では、総額が10万ドル上積みされ、選手たちのモチベーションをさらに高める要因となっています。この増額は女子ゴルフ人気の高まりと、アジア市場におけるスポンサーシップの充実を反映したものであり、大会のステータス向上に直結しています。
特にトップ10入りを果たした選手への配分が厚くなる傾向にあり、優勝争いだけでなく、最終日の順位争いが賞金ランキング(CMEグローブポイント)に大きく影響します。各選手は1つでも上の順位を目指し、最終ホールのパットまで集中力を切らしません。
順位別賞金配分の具体的シミュレーション
優勝賞金が27万ドルであるのに対し、単独2位は約16万ドル、3位は約11万ドル前後が配分される計算になります。LPGAの規定に基づき、同スコアで順位が並んだ場合は、その順位以下の賞金を合算して人数で等分する「タイ方式」が採用されます。
例えば2位タイが2名いた場合、2位と3位の賞金を足して2で割った額がそれぞれの獲得賞金となります。予選落ちがないため、最下位の選手にも数千ドルの賞金が保証されており、遠征費の一部をカバーできる仕組みが整っています。
CMEグローブポイントと世界ランクへの影響
本大会の順位は、シーズン最終戦への出場権を左右する「CMEグローブポイント」に直結しており、優勝者には通常500ポイントが付与されます。シーズン序盤のアジアシリーズで高ポイントを獲得することは、年間女王争いにおいて極めて重要なアドバンテージとなります。
また、世界ランキング(ロレックスランキング)のポイント配分も高く設定されており、特に五輪イヤーなどの節目では、この大会の結果が代表選考レースを大きく動かすことがあります。上位ランカーが多く出場するため、順位ごとの付与ポイントも高くなる傾向にあります。
予選落ちなしがもたらす順位変動の特徴
72名限定のフィールドで行われる本大会は、4日間を通じて全員がプレーするため、初日に出遅れた選手でも挽回するチャンスが十分にあります。過去のデータを見ても、3日目や最終日に「64」や「63」といったビッグスコアが出て、一気に順位を上げるケースが珍しくありません。
逆に言えば、上位選手もうかうかしていられない展開になりやすく、リーダーボードは最終日のバックナインまで目まぐるしく変動します。視聴者にとっては、推しの選手がどの順位からでも上位進出を狙えるエキサイティングなフォーマットと言えるでしょう。
リアルタイム順位速報の確認方法と注意点
大会期間中の順位やスコアは、LPGA公式サイトや公式アプリのリーダーボードでリアルタイムに更新されます。現地との時差は日本が2時間進んでいるため、日本の昼過ぎから夕方にかけてが競技の佳境となり、スコア変動が最も激しくなる時間帯です。
また、Google検索のスポーツ機能でも簡易的な順位表が表示されますが、詳細なスタッツやホールバイホールの情報を知りたい場合は、公式サイトの「Leaderboard」セクションを活用するのが確実です。特に日本勢の順位は、国内スポーツメディアでも速報として扱われます。
世界1位ジーノや日本勢など豪華フィールドの展望

2026年のフィールドには、地元タイの英雄であり世界ランキング1位に君臨するジーノ・ティティクルをはじめ、各国のスター選手が名を連ねています。特に近年の女子ゴルフ界を席巻する「アジアの時代」を象徴するように、韓国・タイ・日本のトップランカーによる激しい優勝争いが予想されます。
日本勢に関しては、昨シーズンにメジャー制覇を成し遂げた西郷真央や、圧倒的な強さを見せた竹田麗央らが参戦を予定しており、過去最高レベルの布陣で挑みます。ここでは注目の出場選手たちを3つの視点で分析します。
地元タイ勢の圧倒的な優位性と注目選手
開催国タイの選手たちにとって、サイアムカントリークラブは勝手知ったるホームコースであり、過去の大会でも圧倒的な強さを誇ってきました。特に世界ナンバーワンのジーノ・ティティクルは、精度の高いショットと地元ギャラリーの大声援を武器に、優勝候補の筆頭として大会に臨みます。
また、2024年大会覇者のパティ・タバタナキットや、かつての世界女王アリヤ・ジュタヌガーンも健在で、層の厚さは世界屈指です。彼女たちが作り出す熱狂的な雰囲気の中で、他国の選手たちがどれだけ冷静にプレーできるかが勝負の分かれ目となるでしょう。
メジャー覇者を含む強力な日本代表選手団
日本勢は、昨年のシェブロン選手権でメジャー女王となった西郷真央を筆頭に、全米女子オープンで上位に入った山下美夢有や、米ツアー定着を果たした岩井明愛・千怜姉妹など、実力者が揃っています。彼女たちはすでに米ツアーの芝や環境に順応しており、優勝争いに絡む力は十分にあります。
さらに、ブルーベイLPGAを制した竹田麗央の爆発力や、ベテランの域に入りつつある畑岡奈紗の安定感も見逃せません。総勢10名近くが出場する日本勢の中から、2026年シーズンの初優勝者が誕生する可能性は極めて高いと言えます。
次世代スターと推薦出場枠のダークホース
本大会には主催者推薦枠や予選会を勝ち上がった若手選手も出場し、過去にはそこから世界へと羽ばたいた選手も多く存在します。2026年は予選会を勝ち抜いたチャノクナン・アングラサラニーなどが参戦権を得ており、怖いもの知らずのプレーで上位を脅かす存在になるかもしれません。
こうした「ダークホース」の存在は、順位予想を難しくすると同時に、大会に新鮮な驚きをもたらしてくれます。無名の若手が初日からリーダーボードのトップに名を連ねる展開も、この大会ならではの見どころの一つです。
サイアムカントリークラブ攻略の鍵とコース特徴
舞台となるサイアムカントリークラブ・オールドコースは、美しくも戦略性の高いレイアウトで知られ、多くのドラマを生んできました。熱帯特有の粘る芝や複雑なアンジュレーションを持つグリーンは、選手たちに高度な技術と忍耐力を要求します。
基本的にはバーディー合戦となるコースですが、ひとつのミスがダブルボギーに直結する罠も随所に潜んでいます。ここではコース攻略のポイントとなる要素を3つに絞って解説します。
攻撃的なゴルフを誘う18番ホールの罠
名物ホールの18番パー5は、多くの選手が2オンを狙える距離に設定されており、最終盤での劇的な逆転劇を演出してきました。しかし、グリーン周りのガードバンカーや複雑な傾斜が効いており、安易な攻めは痛恨のミスを招くリスクがあります。
過去の大会でも、ここでイーグルを奪って優勝を決めた選手がいる一方で、池に捕まり涙をのんだ選手もいます。リスクとリターンを天秤にかけた極限の判断が、勝敗を分ける最大のクライマックスとなります。
暑さと湿度が選手に与えるフィジカル面の影響
2月のタイは乾季にあたりますが、日中の気温は30度を超え、高い湿度が選手たちの体力を容赦なく奪います。4日間を戦い抜くための水分補給や体調管理は、技術以上に重要な要素となり、集中力を維持できた選手が上位に残ります。
特に後半のラウンドでは、暑さによる判断力の低下がミスショットを誘発するため、キャディとの連携やペース配分が鍵を握ります。日傘や氷嚢を活用し、涼しい顔でプレーできる選手こそが、真の強者と言えるでしょう。
グリーン上の読みと特有の芝目対策
このコースのグリーンは、見た目以上に速く、芝目の影響を受けやすいことで有名です。微妙なアンジュレーションを読み切り、強気のパットを打てるかどうかが、1日5つ以上のバーディーを奪うための必須条件となります。
日本ツアーのグリーンとは異なる転がりをするため、練習ラウンドでどれだけタッチを合わせられるかが重要です。特にショートパットの精度が、優勝スコアとなる通算20アンダー前後への到達を左右することになります。
日本からの視聴方法と放送スケジュール詳細

現地に行けないファンにとって、テレビ放送やインターネット配信は生命線となります。幸いなことに、タイと日本の時差はわずか2時間であり、日本のファンにとっては非常に観戦しやすい時間帯に試合が進行します。
2026年大会も、例年通り複数のメディアを通じて生中継や録画放送が予定されています。ここでは、週末の熱戦を見逃さないための視聴ガイドを整理します。
WOWOWによる連日生中継の放送枠
LPGAツアーの放映権を持つWOWOWでは、初日から最終日まで連日生中継を行う予定です。特に日本人選手のプレーを中心に見たい場合、専用カメラでの追跡映像などが配信されるオンデマンドサービスも併用すると、より深く楽しむことができます。
放送時間は日本時間の午後から夕方にかけてがメインとなり、仕事や家事の合間にもチェックしやすいスケジュールです。解説陣による現地情報のレポートも、大会の雰囲気を知る上で貴重な情報源となります。
ゴルフネットワークでの放送と見逃し配信
ゴルフ専門チャンネルのゴルフネットワークでも、大会の模様が放送される見込みです。こちらは長時間にわたる詳細な中継が魅力で、上位争いだけでなく、各ホールの攻略法や選手のスタッツなど、マニアックな視点での解説が楽しめます。
また、見逃し配信サービスを利用すれば、深夜や早朝など自分の都合の良い時間にゆっくりと観戦することが可能です。決定的な瞬間を見逃したくないファンにとっては、録画機能との併用が推奨されます。
公式サイトとSNSを活用した情報収集
映像配信だけでなく、大会公式サイトやLPGAの公式SNS(XやInstagram)も重要な情報源です。ここではハイライト動画や選手のインタビュー、舞台裏の様子などがリアルタイムでアップされ、中継では映らない選手の素顔を垣間見ることができます。
特に「#HondaLPGAThailand」などのハッシュタグを検索すれば、現地のファンが投稿した最新の動画や写真が見つかることもあります。複数のデバイスを駆使して、多角的に大会を楽しむのが現代流の観戦スタイルです。
過去大会の傾向と歴史から見る優勝者データ
ホンダLPGAタイランドは2006年の創設以来、数々の名勝負と名プレーヤーを生み出してきました。過去の優勝者リストには、宮里藍をはじめとするレジェンドたちの名前が刻まれており、この大会での勝利が世界的なスターへの登竜門となることも少なくありません。
データの傾向を分析すると、このコースとの相性がはっきりと表れることが分かります。最後に、過去の記録から見える2026年大会の展望を占ってみましょう。
2025年覇者エンジェル・インの勝因分析
記憶に新しい2025年大会では、アメリカのエンジェル・インが圧倒的な飛距離を武器にコースを制圧し、見事な優勝を飾りました。彼女の勝因は、パー5での確実なスコアメイクと、勝負所でのパッティングの冴えにありました。
この勝利は、パワーヒッターが有利とされるサイアムCCの特徴を改めて証明する形となりました。2026年も、彼女のようにドライバーでアドバンテージを取れる選手が、リーダーボードの上位を占める可能性が高いでしょう。
歴代優勝者が示す「爆発力」の必要性
過去の優勝スコアを見ると、通算20アンダーを超えることが珍しくなく、4日間安定して「60台」を出し続ける爆発力が求められます。2024年のパティ・タバタナキットや、それ以前のアリヤ・ジュタヌガーンなど、勢いに乗った時の爆発力が凄まじい選手が歴代優勝者に名を連ねています。
守りのゴルフでは勝てないのがこの大会の特徴であり、初日からエンジン全開でバーディーラッシュを仕掛けられる「攻めの姿勢」を持った選手こそが、トロフィーに最も近い存在となります。
日本勢の過去最高成績と相性の良さ
かつては宮里藍が劇的な優勝を飾ったことで知られるこの大会ですが、近年も日本勢は好成績を残し続けています。2025年も岩井明愛らが上位に食い込んでおり、コースとの相性は決して悪くありません。
特に正確なショットを武器とする日本選手にとって、フェアウェイをキープできれば多くのバーディーチャンスを作ることができます。先輩たちが築いてきた良いイメージを持ってプレーできれば、10数年ぶりとなる日本人優勝者の誕生も決して夢物語ではありません。
まとめ
2026年のホンダLPGAタイランドは、増額された賞金180万ドルとCMEグローブポイントを懸け、世界最高峰の選手たちが激突する注目の大会です。予選落ちのない4日間の戦いは、最終日の18番ホールまで誰が勝つか分からないスリリングな展開が約束されています。
世界ランク1位のジーノ・ティティクルら地元タイ勢に対し、メジャー覇者の西郷真央を含む強力な日本勢がどう挑むのか。現地からの映像やリアルタイムの順位速報をチェックしながら、熱帯の地で繰り広げられる熱戦を余すところなく楽しみましょう。


