世界で最も熱狂的なギャラリーが集まる「緑のスタジアム」が、今年もアリゾナの砂漠に現れました。松山英樹選手をはじめとするトッププロたちが、大歓声とブーイングが交錯する異次元の空間でどのようなプレーを見せてくれるのか、期待が高まります。しかし、日本からの観戦には時差という大きな壁があり、現地のスタート時間を正確に把握しておかなければ、優勝争いの決定的瞬間を見逃してしまうかもしれません。
本記事では、大会の詳細なタイムスケジュールから、日没サスペンデッドのリスク、そして日本時間での最適な視聴プランまでを徹底的に解説します。霜による遅延の可能性や、名物16番ホールの熱気をリアルタイムで感じるための情報も網羅しました。まずは、今大会の基本的な日程と時間を整理した以下のリストを確認し、観戦計画の第一歩を踏み出しましょう。
- 予選ラウンド:2026年2月5日(木)・6日(金)
- 決勝ラウンド:2026年2月7日(土)・8日(日)
- 開催コース:TPCスコッツデール(アリゾナ州)
- 日本との時差:マイナス16時間(現地+16時間=日本)
WMフェニックスオープン2026スタート時間と完全スケジュール
2026年の大会スケジュールは、例年通りスーパーボウルの日程に合わせて組まれており、木曜日から日曜日にかけて本戦が行われます。選手たちは早朝から日没直前までプレーを続けるため、観戦する側も長丁場のスケジュール管理が求められるでしょう。ここでは予選から決勝、そしてプロアマ戦までを含めた詳細なタイムテーブルを解説します。
特に予選ラウンドは出場選手数が多いため、午前組と午後組に分かれてのスタートとなり、その時間差はプレー条件に大きく影響します。天候や風の影響を受けやすい午後のスタート時間の詳細も把握しておくことが、優勝予想や観戦の鍵となります。まずは、多くの選手がひしめく予選ラウンドの具体的な開始時刻から見ていきましょう。
予選ラウンド(木・金)の開始時刻
大会初日と2日目の予選ラウンドは、通常現地時間の午前7時20分頃から第1組がスタートします。この時間は日本時間で同日の午後23時20分頃にあたり、日本のゴルフファンにとっては夜更かしの始まりを告げる合図となります。選手たちは1番ホールと10番ホールの2箇所から同時にスタートする「2ウェイ方式」を採用し、効率的にプレーを進行させます。午前組の最終スタートは9時10分前後となり、彼らがハーフターンを迎える頃に午後組の準備が始まります。午後組のトップスタートは12時頃、日本時間で翌朝4時頃となり、ここから日没までの時間が勝負となります。早起きをして通勤前にチェックするか、夜通し応援するか、生活スタイルに合わせた計画が必要です。
決勝ラウンド(土・日)の進行予定
予選カットを通過した選手のみで争われる決勝ラウンドは、土曜日と日曜日に1番ホールからの1ウェイスタートで行われるのが基本です。ただし、通過人数が多い場合や悪天候が予想される場合は、引き続き2ウェイ方式が採用されることもあります。土曜日の第3ラウンドは午前8時頃から開始され、最終組のスタートは午後1時頃になるのが通例です。最終日の日曜日は、同日夜に開催されるスーパーボウルのキックオフに間に合わせるため、全体的に進行が早まる傾向にあります。優勝争いをする最終組が18番ホールに到達するのは、現地時間の午後4時から5時頃、日本では月曜日の朝8時から9時頃となるでしょう。
プレーオフ発生時の延長ルール
72ホールのストロークプレーで決着がつかない場合、即座にサドンデス方式のプレーオフが行われます。WMフェニックスオープンでは、18番ホールを使用してプレーオフが行われることが多く、決着がつくまで繰り返されます。もし18番だけで決まらない場合は、18番と17番を行き来するなど、その年の運営判断によりホールが指定されます。日没が迫っている場合は、投光器がないため、視界が確保できる限界までプレーを続行し、それでも決まらなければ翌月曜日に持ち越されます。日本時間では月曜日の出勤時間帯と重なる可能性が高いため、モバイル端末での視聴環境を整えておくことを推奨します。
現地時間と日本時間の時差早見表
アリゾナ州スコッツデールは山岳部標準時(MST)を採用しており、日本との時差はマイナス16時間となります。この地域はサマータイム(夏時間)を導入していないため、2月の大会期間中も時差計算は一定で、計算ミスが起きにくいのが特徴です。例えば、現地の正午は日本の翌朝4時となり、現地の午後3時は日本の翌朝7時となります。この「現地時間+4時間=日本の翌朝」という簡易計算式を覚えておくと、直感的に時間を把握しやすくなるでしょう。特に注目の16番ホールが盛り上がる午後の時間帯は、日本では早朝から朝の忙しい時間帯に重なるため、録画や見逃し配信の活用も検討すべきです。
プロアマ戦と練習ラウンドの公開時間
本戦に先駆けて行われる月曜日から水曜日の期間も、ギャラリーが入場可能で、特に水曜日のプロアマ戦は大きな盛り上がりを見せます。月曜日と火曜日は練習ラウンドが主となり、選手たちはリラックスした雰囲気でコースの感触を確かめ、サインに応じる姿も多く見られます。水曜日の「WMフェニックスオープン・プロアマ」は午前8時30分頃からショットガン方式(全ホール一斉スタート)で行われることが一般的です。この日は芸能人やスポーツ界のスターも参加し、16番ホールでは本戦さながらの歓声が上がるため、前哨戦として見逃せません。日本時間では木曜日の深夜から未明にかけての開催となるため、本戦前の予習としてハイライトを確認するのも良いでしょう。
進行を左右する霜の影響と日没サスペンデッド

砂漠地帯にあるスコッツデールですが、2月の朝は想像以上に冷え込み、芝に霜が降りることが珍しくありません。霜が降りると芝を保護するためにプレーができず、スタート時間が大幅に遅れる「フロストディレイ」が発生することがあります。この遅延は、ただでさえ日照時間が短い冬の大会において、スケジュールのドミノ倒しを引き起こす要因となります。
スタートが遅れれば、当然ながら日没までに全選手がホールアウトできず、翌日にプレーを持ち越すサスペンデッドのリスクが高まります。特に午後組の選手にとっては、リズムを崩される大きな要因となり、観戦者にとっても放送時間が変更になるなど影響は避けられません。ここでは、この大会特有の気象リスクと、それが進行に与える具体的な影響について解説します。
アリゾナの2月特有の気象条件
大会が開催される2月のアリゾナ州フェニックス周辺は、日中は20度を超える快適な陽気になりますが、朝晩は0度近くまで冷え込む寒暖差が特徴です。この放射冷却によって発生する霜は、コースコンディション維持のために完全に溶けるまで待つ必要があり、運営側にとって頭の痛い問題です。過去にも数十分から数時間の遅延が発生しており、スケジュール通りに進行しないことが前提とも言える環境です。晴天率が高い地域ではありますが、稀に降雨や強風に見舞われることもあり、砂漠特有の変わりやすい天気には注意が必要です。観戦計画を立てる際は、常に「遅れる可能性がある」という余裕を持ったスケジュールを組むことが賢明です。
フロストディレイ発生時の変更対応
霜による遅延が決定した場合、運営委員会から公式に新しいスタート時間が発表され、全ての組のスタート時刻がスライド式に後ろ倒しされます。例えば、1時間のフロストディレイが発生した場合、当初7時20分スタート予定だった第1組は8時20分にティーオフすることになります。この情報は公式サイトやSNS、現地の電光掲示板で即座に共有されるため、リアルタイムでの情報収集が欠かせません。遅延が長引けば長引くほど、午後の組が日没までにプレーを終えられない確率は上がり、予選ラウンドの完了が土曜日の朝までずれ込むこともあります。日本で観戦している場合、放送開始時間が変わらなくても、目当ての選手が映る時間が大幅に遅くなることを覚悟しなければなりません。
日没順延による翌朝の再開スケジュール
日没サスペンデッド(順延)となった場合、プレーを中断した選手たちは翌朝の日の出とともに、中断した地点からプレーを再開します。通常は午前7時30分から8時頃に再開され、残りのホールを消化した直後に、次のラウンドのスタート準備に入ることになります。これは選手にとって、早朝の寒さの中で数ホールをプレーし、短い休憩を挟んですぐに18ホールを回るという過酷なタフさを要求される状況です。金曜日のラウンドが日没順延になると、予選カットの確定が土曜日の昼頃まで持ち越され、決勝ラウンドの組み合わせ発表も遅れることになります。視聴者としても、いつ予選通過が決まるのかヤキモキする展開になりますが、この不確定要素もまたゴルフ観戦の醍醐味と言えるでしょう。
テレビ放送とネット中継の視聴スケジュール
日本からWMフェニックスオープンを楽しむためには、テレビ放送とインターネット配信の双方を駆使するのが正解です。特にこの大会は、通常のPGAツアーよりもエンターテインメント性が高く、放送枠も特別編成が組まれることが多いため、事前のチェックが欠かせません。CS放送やBS放送では安定した画質で長時間の生中継が期待でき、ネット配信では特定のホールや選手に密着した映像を楽しめます。
2026年も、深夜から翌日の昼近くまで、ほぼ切れ目なくライブ映像が届けられる環境が整っています。視聴デバイスや契約しているサービスに合わせて、自分だけの「観戦タイムテーブル」を作成することが、快適な観戦ライフへの近道です。ここでは、主要な放送メディアごとの特徴と、具体的な放送時間の目安について整理します。
CS放送とBS放送の生中継枠
CS放送のゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」では、予選ラウンドから決勝ラウンドまで、全日程を長時間にわたり生中継する体制が組まれています。例年、日本時間の深夜23時頃から翌朝まで放送され、特に決勝ラウンドは優勝が決まる瞬間まで完全生中継が行われます。BS放送(BSJapanextなど)でも、決勝ラウンドを中心に生中継やディレイ放送が行われる場合があり、無料で見られる貴重な手段となっています。テレビの大画面でボールの行方やグリーンの傾斜を確認できるのは大きなメリットで、リビングでじっくり観戦したい派には最適です。録画機能を活用すれば、早朝のスタートで見逃したシーンも後からゆっくり確認でき、時間の制約を受けずに楽しめます。
動画配信サービスのライブ配信時間
U-NEXTやゴルフネットワークプラスなどの動画配信サービスでは、テレビ放送と同じ映像に加え、特定の注目組やホールにフォーカスした独自配信が行われます。特に「フィーチャードグループ(注目組)」の配信では、松山英樹選手などの人気選手を朝のスタートからホールアウトまで追いかけ続けることが可能です。また、名物16番ホール専用のカメラ映像が配信されることもあり、現地の熱狂をダイレクトに感じられるのはネット配信ならではの魅力です。スマートフォンやタブレットがあれば、通勤電車の中や外出先でもリアルタイムで戦況をチェックできるため、忙しいビジネスパーソンにとって必須のツールです。
スーパーボウルとの視聴リレー計画
WMフェニックスオープンの最終日は、アメリカ最大のスポーツイベント「スーパーボウル」の開催日でもあり、スポーツファンにとっては最高に忙しい一日となります。ゴルフの優勝争いは、スーパーボウルのキックオフ(日本時間月曜午前8時半頃)の直前に決着するように進行スケジュールが調整されています。つまり、早起きしてゴルフのクライマックスを見届けた後、そのままチャンネルを変えてスーパーボウル観戦へと移行する「スポーツ観戦リレー」が可能です。この流れは計算され尽くしたエンターテインメントであり、月曜日の午前中を有給休暇にして楽しむファンも少なくありません。体調管理に気をつけながら、至福のスポーツ三昧の時間を満喫するための準備を整えましょう。
現地観戦ガイドとゲートオープン競争

もし現地アリゾナで観戦する幸運に恵まれたなら、そこには他のゴルフトーナメントとは全く異なる「戦い」が待っています。それは、毎朝行われるゲートオープンと同時に始まる、名物ホールや好位置の観戦スポットを目指す全力疾走、通称「レース・トゥ・グリーン」です。数十万人が来場するこの大会では、悠長に構えていると人垣の後ろから背伸びをして見ることになりかねません。
特に週末の混雑は想像を絶するものがあり、効率的な動きと事前の情報収集が、快適な観戦体験を左右します。ここでは、現地での観戦を成功させるために知っておくべき、ゲートオープンの時間や入場のコツ、そして移動手段についての重要情報をまとめました。
名物16番ホールの座席確保レース
スタジアム全体が観客席で囲まれた16番ホール(パー3)は、世界で唯一無二の雰囲気を誇り、その席を確保することはプラチナチケットを手に入れるようなものです。一般入場券で座れる自由席エリアを目指すファンは、夜明け前からゲートに並び、開門と同時に約800メートル先のスタンドまで全力疾走します。この「ランニング・オブ・ザ・ブルズ」と呼ばれる光景は大会の名物となっており、体力と脚力に自信のある若者たちが先陣を切ります。席を確保できなかった場合でも、スタンド周辺の立ち見エリアや、巨大スクリーンがあるファンゾーンで熱気を感じることは可能ですが、やはり一度はあのスタンドの中に座りたいものです。
一般ゲートの早朝オープン時間
大会期間中、メインゲートは通常午前7時にオープンしますが、混雑状況によっては運営側の判断で早まることもあります。特に土曜日は来場者数がピークに達するため、午前6時台から長蛇の列ができ、セキュリティチェックを通過するだけでも相当な時間を要します。手荷物検査は厳格に行われるため、持ち込み禁止物(大きなバッグや規定外のカメラなど)を事前に確認し、最小限の荷物で挑むことがスムーズな入場の鍵です。朝の寒さに耐えるための防寒具は必須ですが、昼間は暑くなるため、脱ぎ着しやすい重ね着スタイルで並ぶことを強く推奨します。
混雑必至の週末入場における注意点
金曜日と土曜日の来場者数は10万人を超え、コース内の通路は人で埋め尽くされ、移動することさえ困難な状況になります。人気の選手について回る「追っかけ観戦」は非常に体力を消耗するため、定点観測できるポイントをいくつか決めておくのが賢い戦略です。また、トイレや売店も長蛇の列となるため、空いているタイミングを見計らって早めに済ませるなど、余裕を持った行動が求められます。帰りの時間帯も一斉に人が動くため、Uberなどの配車サービスやシャトルバス乗り場は大混雑し、コースを出るだけで1時間以上かかることも覚悟しておく必要があります。
注目選手のペアリング発表と確認方法
大会の楽しみを倍増させるのが、誰と誰が同じ組で回るかという「ペアリング(組み合わせ)」の妙です。PGAツアー屈指のエンタメ大会であるここでは、因縁のライバル対決や、仲の良い選手同士の和やかな組、あるいは飛ばし屋を集めた迫力満点の組などが意図的に組まれることがあります。これらの情報は、観戦スケジュールを立てる上で最も重要な要素の一つとなります。
ペアリングが発表されると、SNS上ではファンの間で優勝予想や注目の組についての議論が活発化し、大会への期待が一気に高まります。ここでは、その重要な情報がいつ、どこで発表され、どのようにして日本から確認するのがベストなのか、具体的な方法を解説します。
公式ペアリングの発表タイミング
予選ラウンド(第1・第2ラウンド)のペアリングとスタート時間は、通常、大会週の火曜日(現地時間)の夕方頃にPGAツアー公式サイトで発表されます。日本時間では水曜日の朝には確認できる状態になっており、これを見て週末の観戦計画を立てるのが一般的な流れです。決勝ラウンドのペアリングは、前日のプレー終了後に成績順で組み直され、夜には発表されます。特に土日のペアリングは、優勝争いの行方を占う重要な指標となるため、毎晩寝る前にチェックする習慣をつけると良いでしょう。変更があった場合も公式サイトが最も早く正確な情報源となります。
松山英樹ら日本人選手のスタート時間
日本人ファンにとって最大の関心事である松山英樹選手や、その他日本人出場選手のスタート時間は、発表されたペアリング表から時差を計算して把握する必要があります。PGAツアーの公式サイトや公式アプリでは、ユーザーの現在地に合わせて自動的に日本時間で表示してくれる機能もあり、非常に便利です。松山選手は過去にこの大会で2連覇を果たしており、現地でも非常に人気が高いため、注目度の高い「メイン組」に配置されることが多い傾向にあります。そのため、テレビ中継の放送枠に収まりやすい時間帯でプレーすることが多く、日本からも比較的応援しやすい環境と言えるでしょう。
リアルタイム速報を追う公式アプリ
試合中のスコアや現在地、詳細なスタッツをリアルタイムで追うには、「PGA TOUR」公式アプリの利用が不可欠です。このアプリの「TOURCast」機能を使えば、全選手の全ショットを3Dグラフィックで確認でき、テレビに映らない選手のプレーも詳細に追うことができます。例えば、松山選手が今どこでどのようなライから打とうとしているのか、残り距離は何ヤードかといった情報が手元で分かります。また、お気に入り選手を登録しておけば、バーディなどのスコア変動があった際にプッシュ通知を受け取ることができ、仕事中や移動中でも大事な瞬間を逃さずキャッチアップできます。
まとめ
WMフェニックスオープン2026は、2月5日(木)から2月8日(日)にかけて、アリゾナ州のTPCスコッツデールで開催されます。予選ラウンドは日本時間の深夜から翌朝にかけて、決勝ラウンドは早朝の放送となるため、体調管理と計画的な視聴が欠かせません。霜による遅延や日没サスペンデッドといった不確定要素も頭に入れつつ、以下のポイントを押さえて観戦に臨みましょう。
- 予選は日本時間23:20頃開始。松山選手ら注目組の時間を火曜日に要チェック。
- 現地朝の「フロストディレイ」情報は、公式SNSでリアルタイムに確認する。
- 最終日はスーパーボウル前の決着。月曜朝のスケジュールを調整しておく。
- テレビ放送とネット配信を併用し、16番ホールの熱狂を多角的に楽しむ。
熱狂と興奮が渦巻く4日間、地球の裏側から届くドラマチックな展開を、万全の準備で楽しみ尽くしましょう。あなたの観戦スタイルに合わせた準備を、今すぐ始めてください。


